大学は最後の楽園です。今大学生活を送っていて、自分の思い通りにならないことや、思いがけないことに翻弄されて、大学生活を「青春ではないんじゃないか」、「自分たちは灰色の世代なんじゃないか」と思うこともあるでしょう。僕自身もそうでした。しかし、振り返ってみると大学は青春というものにふさわしいと思う。
なぜかというと大学を出て実社会に入るといろいろなものから自分自身を自分で守らないといけないことがたくさん出てきます。だから、よく僕が「学生時代に失敗をたくさんしなさい」というのは、失敗から生まれるストレスに強い心を作ることなんです。そして、大学時代の失敗はいろいろなものによって守られています。大学が楽園ということはそういうことです。
ですから、このゼミではいっぱい失敗してほしい。そして、成長してほしい。失敗した時、そこで再び立ち上がろうという気が湧いてきたらしめたものです。実社会に出たらきっと優しくて強い人間になれると思います。失敗は「知性」の素です。期待しています。
新潟県生まれ。
昭和48年 慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。
昭和48年〜53年 日本ユニバック(現日本ユニシス)研究員。
昭和56年 筑波大学大学院社会工学研究科博士課程修了。
平成7年〜現在 中央大学総合政策学部教授。
平成9年〜平成10年 米メリーランド大学大学院客員教授。
平成19年〜平成21年10月 中央大学大学院公共政策研究科委員長
平成25年〜現在 中央大学大学院公共政策研究科委員長
産業組織論、公共政策論、コミュニティ政策、都市政策論。
日本計画行政学会委員長(第11代)、日本公共政策学会元会長(第10代)
財務省財政制度等審議委員兼たばこ等事業分科会長代理
(財)流通システム開発センター評議員
(公社)学術・文化・産業ネットワーク多摩専務理事
美しい多摩川フォーラム会長
繊維産業流通構造改革推進評議会取引改革委員長
中野区産業振興評議会会長
立川市長期総合計画評議会会長
国立市長期総合計画評議会会長
Policy Analysis in Japan 2015年
『コミュニティーの政策デザイン』中央大学出版部、2010年
『中央市街地の成功方程式』時事通信社 2007年
『政策統計「公共政策」の分析ツール』中央大学出版部、2005年
『実践コミュニティービジネス』中央大学出版部、2003年
『スマートコミュニティー』中央大学出版部、2000年
『中央省庁の政策形成過程』中央大学出版部、1999年
『新たなローカルガバナンスを求めて』 中央大学出版部、2013年
『まちづくりのスマート革命』 時事通信社、2013年
『若者の夢実現できる風土を』『改革者』 2010年、7月号、52-55頁
平成14年度 日本計画行政学会芸術賞論説賞